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phoの日記

2011-02-13

Print me a Stradivarius(空飛ぶ弦楽器が表紙の号)

23:19

The world this week : Business

http://www.economist.com/node/18119177

ニューヨークドイツ証券取引所合併ロンドントロントも。シンガポールオーストラリアも。ある程度規模が大きくないと厳しいのかなと思った。トヨタの訴訟関連で、トヨタの車には問題ないとの判定が出たそうだ。こういうときクラスアクションで散々煽った弁護士を罰する方法ってなんかないのかなと感じた。

Print me a Stradivarius

http://www.economist.com/node/18114327

特集ではなくleadersの記事。3Dプリントプロトタイプだけじゃなくて最終製品にいけそうなくらい進化してるそうだ。値段も昔のレーザープリンタくらいになってるとのこと。なんか非常に近未来的な感じがした。3Dプリンタが各家庭に普及して設計図が出回ったりすると、設計図の知的財産が問題になるんじゃないのという話が興味深い。材料をいくつかセットしてレシピダウンロードしてがちゃがちゃってできてしまうとしたら、いろんなものが変わってきそうだな。この記事で指摘されていたのは、製造業がemerging countryからdeveloped countryに戻るんじゃないかということ。そういう流れの逆転って考えたこともなかったけどどうなんだろう。頭に入れておいた方が良さそうだ。

The shoe-thrower's index

http://www.economist.com/node/18114401

アラブ政治的にそろそろ来そうな国一覧。イエメンがトップ。このshoe throwerってのは、もしかしてイラクブッシュに靴を投げつけた人に由来するのか?エコノミストではあの人を何度も取り上げていたような気がする。

Tipping point

http://www.economist.com/node/18119112

お相撲さんの話。中身はどうでもいいんだけど、baseball betting(illegal in Japan)という表現が興味深い。日本では野球賭博は違法なんですよと改めていうと新鮮な気がした

Blazing platforms

http://www.economist.com/node/18114689

ノキアの話。とってもピンチだって社員宛にメールしたらリークしちゃったとのこと。そりゃー13万人に送ったら漏れるだろ。いまだに世界携帯3分の1はノキアだが利益全然とのこと。アップルは台数的に5%くらいしシェアが取れてないのに利益の50%を占めているとのこと。恐るべし。ハードウェアからソフトウェアに価値が移っているのにうまく適応できなかったのが敗因で、自社のOSに固執せずにAndroidに移行すべきかもしれないが、そーすると美味しいところをみんなグーグル様に持っていかれてしまうので悩ましいとか。マイクロソフト出身の人が来たし、Windows phoneという線が濃厚かもとのこと。本筋と関係ないけど、アルカテルルーセント基地局ファイルキャビネットサイズからルービックキューブサイズまで小さくなったそうだ。そこまで小さくなるんだな。ノキアはいまいちだけどフィンランド発のゲームAngry Birdは大人気だよと、あまり慰めになってない締め。

Content couple

http://www.economist.com/node/18114317

AOLがHuffington Postを買収。Huffington Postいまいちピンと来なかったのでiPadアプリを少し使ってみた。ブログを本格的にメディアに組み込むとこうなるのかという印象。現代ビジネスの記事を読むとどれだけ本格的にブログに取り組もうとしているかわかった。Demand Mediaのようなコンテンツファームとの差別化に言及するほど、Demand Mediaは大きな存在になっているのだなと感じた。Patch.comのようなAOLの既存サービスに対して、Ms. Huffingtonにテコ入れしてもらうべきという意見が興味深い。この買収でAOLが欲しかったのはHuffington Postユーザーだけでなく、良質なコンテンツを作るノウハウ人材もということか。

New against old

http://www.economist.com/node/18114309

日本はまだまだゾンビ企業が多いけど、新しい動きもあるよとのこと。ゾンビの例に近鉄が上がってる。3分の2の会社利益が上がってないし東証上場している会社の4分の1以上がここ10年間で2%以下の営業利益だとのこと。でもキーエンスとかファナックとかグリーとかは儲かってる"New Japan"の象徴らしいパチンコ用のマイクロチップ設計するAxell、車のパーツをくっつけるプラスチックファスナーを製造するNifco、儲かってる薬メーカー小野薬品メインバンクべったりであるとか、系列にこだわるとかいう昔ながらの日本のやり方を否定したからうまくいっているとのこと。

エコノミストの視点からすると、自由競争とは到底呼べないぬる世界で生き延びているゾンビ企業が気に入らないんだろうな。日本首相が意外と大胆なことをし始めたぞと言ってた先日の記事もあるけど、近頃日本関係の記事が少なくない。1年後くらいに大きな変化があるのかなと何となく思った。

How firms should fight rumours

http://www.economist.com/node/18114835

根も葉もない噂にどう対処するか。コカコーラを逆から読むとNo Muhammad, No MeccaになるというMMRもびっくりな噂が中東にあるらしい。裏返しにしたりいろいろ頑張ってる。それを弁解するページを作ったらさらに噂が広がってしまったそうだ、人間は噂以外を忘れてしまうので噂だけが残るとのこと。他にもマクドナルドの肉には虫が入ってるとか、P&Gのロゴサタンっぽいとかいろいろあるけど、そういうのは下手に弁解するよりも放置した方がよいとのこと。

Winter of disconnect

http://www.economist.com/node/18114823

ドイツにはほとんど行ったことがないので鉄道にも乗ったことがなくDeutsche Bahnがいまいちピンと来ないけど、国内インフラに金をケチって止まりがちなんだそうだ。global ligisticsに力を入れるあまり、ローカル鉄道業務がおろそかにとのこと。民営化の話はまだ進行中。契約上の問題もいろいろある。

まあ電車が止まってしまったのは厳しい冬の雪の影響もあるだろうな。天候が厳しいときに、これまで気づかれなかった問題がいろいろ出てくるという傾向は少しあるかもしれない。

Businesspeople need to think harder about political risk

http://www.economist.com/node/18112117

最近でいえばエジプトの件だけど、ビジネスにおける政治的なリスクってあるよねという話。リオティントやGoogleの中国の話も書いてある。賄賂が当たり前の国は相変わらずあるし、いろいろややこしい。Oilやmining会社は前からその辺のリスクを受け入れていて、シェルは50年以上あの危ないナイジェリアビジネスをしている。政治的なリスクを分析してくれるサービスはいくつかあってeconomistもやってるよとのこと。

読んでいて思い出したのは、コノコフィリップスで働くアメリカ人結婚したベネズエラ人の話。チャベス外資を追い出して国有化したとか、まさに政治リスクそのものだな。でも昨年末に行ったブルネイではシェル王室とうまくやっている感じ。BHPビリトンで働いている知り合いに出張のこととか今度聞いてみようかな。

この間日本から来た同い年の投資家の人(しかも同じ学部出身)と話をしていて、長期的に安定した価値があるものって何だろねって話になったときにこの記事を引用した。その人曰く、金は既に投機的なレベルに達しているから安定とはいえないとのこと。企業もいろいろ政治的なリスクを抱えているよなーってことでこの話をしたリスクをなくすことは難しいけど、理解して被害を最小限に食い止めることはできるかもしれないな。価値ということで特許の価値の話もした法改正でもそうだけど、common lawの国だと最高裁判例一つで価値が変わる気がする。似たような特許裁判で無効にされたら、その特許自体が無効にされなくても価値は大きく下がりそう。政治的なリスクでいえば強制実施権も特許の価値に大きく影響しそうだな。タイエイズが問題になったときに、エイズの薬を格安で販売せよという命令が国から出たりするわけで、そういうことが起きると特許の価値は下がりそう。IVなどの特許ファンドはvaluationにそこら辺のリスクも組み込んでいるか気になった。この間日本支社のJimさんに会ったときに聞けば良かった。

特許の価値って上がる要素と下がる要素が表裏一体になってなくて著しく非対称な気がする。そこら辺をモデル化すると面白い傾向が見えてくるのかもしれない。

3D printing

http://www.economist.com/node/18114221

この記事は非常に衝撃的だった。leadersの内容の具体例がいろいろ書いてある。3Dプリンタから出したプラスチックの時計が動き出すとか近未来過ぎる。実際に動画を見たらけっこう原始的だったけど。

これまでプロトタイプばかりだったのが現在は2割以上が最終製品を作っているそうだ。そして2020年までには50%になるだろうとのこと。フエルミラーの時代がついに来たようだ。ナイロンステンレススチール、チタンなどもプリントできるとのこと。もはやプリントはなモデリングという言葉の方がふさわしい気がする。これによりコストリスクが低下するし、カスタマイズ可能になる。具体的に何をつくってるかというと、EADSがパーツを作ってるそうだ。金属は大体カーボンファイバーになってるけど、まだけっこうチタンを使っていて、solid billetというやり方で作ると材料の90%が無駄になってしまうとのこと。これを3Dプリンタでやると必要な量だけ使うので材料が無駄にならないそうだ。更なる利点として、従来のやり方では製造プロセスのみのために必要な部分があり、それを排除できるとのこと。最適化により更なる軽量化が可能。軽くなれば燃費も良くなるのでハッピーだ。長さ35メートルのガントリを使用して翼を作ろうってのがすごい。そこまで大きい規模で考えたことはなかった。

ふと思ったがFablabに3Dプリンタを導入して(既にあるのかな)設計図をダウンロードしていろいろ発展途上国で作ったら、更なるleapfrogとして面白そうだ。もう工場はいりません、みたいな。あと骨に似た形状のチタンインプラントを作ったり、レーシングカー流線型のボディとか足にフィットした靴とか応用はいろいろ。消費者向けにカスタマイズされたマスプロダクションフィリップスからスピンアウトした会社shapewaysというのがあるらしい。毎月10000以上のユニークプロダクトを作っているとのこと。サイトを見る限りアクセサリーっぽいのが多いので特に驚きはない。あと歯医者向けにクラウンを作ったり、バイオリンのパーツや車のボディを作ったり枚挙にいとまがない。

また読み返していてふと考えたが、今後お金を作るのにも使われそうだな。そうすると設計図が出回ったら大変なことになりそうだな。見分けがつくわけがない。社長丸ビル会社移転したのが原因で会社更生中のインクスの社員を引き抜いて(彼らは3D-CADの訓練を受けているので)3Dプリンターの会社を作ったりすると面白いかなと思ったが、既に日本はこの分野に強そうだ。グーテンベルクと家庭用インクジェットプリンタを引き合いに出してどれほど革命的なことかと行っているが、なんかわかる気がする。ロジスティクスのDHLも危機感を持っているようだし、中国の会社catch-upしはじめているそうだ。製造業の中国、台湾というのが過去の話になる展開は想像していなかったので、非常に興味深い記事だった。コピーがさらにスピーディーになるので、知財重要になるというのもまあ気になるところ。先ほどの投資家の人とこの話もした。製造がemerging countriesからdeveloped countriesに逆流すると、状況は大きく変化する。中国が抱えるリスクの一つになりそうだ。

プラスチックだけでなくいろんな材料を使えるというのを見ていて、自分大学研究室でやっていたことの延長線上にあるのかなと思った。銅とカルシウムチタンの粉末を混ぜて焼いて、それをスパッタ装置に突っ込んで薄膜を作ってたけど、原子オーダーで制御できる装置もあった。必要な材料を用意して制御して製造することを考えれば、いずれ交差するもののような気がする。自分のdotをconnectする未来についてぼんやり考えた。