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phoの日記

2011-02-27

How India's growth will outpace China's(虎が走っているのが表紙の号)

22:28

The meaning of Stuxnet

http://www.economist.com/node/17147862

http://www.economist.com/node/17147818

Stuxnetというワームの話。これはサイバーミサイルと呼んでもいいんじゃないかとのこと。ただの愉快犯はなく、お金を持った組織的な集団が背後にいる証拠がちらほら。原子力プラントの制御システム感染するワームで、いくつかの国で感染しているのだが、とりわけイランで影響が大きかったため、そういうふうに設計されていたのではなかろうかという話であるそれからそのワームターゲットとなったシーメンス産業的製造プロセスや制御システムについての詳細な情報を保有し、プラント設計図も持っていたので、これは金とノウハウを持った奴の犯行だろうとされている。そこで疑われているのはイスラエルアメリカシマンテックによると感染した45000台以上のマシンのうちの60%がイラン、18%がインドネシア、8%がインドらしい。イラン役人によると、Bushehrのコンピュータ感染したのは事実だが、主なシステムダメージはないとのこと。

兵器でドンパチやるよりも平和的だけど、非常に大きなインパクトがありそうな気がしただって、現に多くの国のコンピュータ感染しているわけだし、選択的に発症するかどうかを制御できる所まで行くとかなり実用的。リスクっていろんなところにあるんだなと思った。

Measuring global poverty

http://www.economist.com/node/17155748

貧しい人というのは貧しい国に住んでいるというのが定説だったが、インドパキスタンインドネシアナイジェリアが中所得国になったことで、そうともいえなくなった。そんなわけで海外からの支援が貧しい人にすべきなのか、貧しい国にすべきなのかという問題が発生している。貧困というのは国際問題から国内問題に移行しつつあり、海外よりも自国の貧しい人を支援した方がよくなりつつあるようなとのこと。

A bumpier but freer road

http://www.economist.com/node/17145035

インドの景気が良いらしい(2010年10月の記事)。労働人口が減る一方な諸外国とは違って、インドでは今後も労働人口が増えるから1990年代経済改革の効果もあったらしい。国際的な企業(Arcelor Mittal, Tata, Bharti Airtel)もある。政府主導の中国とは違って、インドには4500万人の起業家がいる。Frugal innovatorsも多い。月30ルピー($0.65)で5人家族に安全な飲料水をもたらす、電力不要のフィルタとか、$35ドルのラップトップとか、従来の工法の10分の1でできる吊り橋とか。新しいビジネスモデルとしてHCLが提案するのは、成功報酬型ITシステム。そんなインドにLGは力を入れていて、価格を低く抑えつつ、インド向けにアレンジした製品を出している。ベジタリアン向けに冷凍庫が小さく野菜室が大きな冷蔵庫とか、爆音好きなインド人向けにパワフルなスピーカーのついたテレビとか、字の読めないメイドでも使えるような音声起動型洗濯機とか。これらは、インド不安定な電力インフラ対応しており、インドのひどい道路状況を配送中に壊れないように厳重に放送される。

そんなインドだが、やはり弱点はインフラ。州をまたぐのが国境を越えるくらい大変。それから労働者スキルがない。エレベーター上下逆さに導入してしまうくらいの例には事欠かない。それに政情不安でもある。ところがムンバイ銀行バンガロールソフトウェア会社にとっての最大の懸念事項は、武装蜂起よりもむしろ政府が貧しい人の怒りを気にして大衆寄りの政策をとってしまうことであるデリーとタージマハールの間に道路を通すときに土地所有者がごねて、デリー郊外と同じ値段で買い上げろと言ったそうだ。そんな感じでヒートアップした農民が警官を殺して目をえぐりとったときに、次の首相候補であるラウル・ガンディーは農民側に共感を示したとのこと。あと汚職の問題もある。分野によるのだが、土地やpublicな契約、天然資源に関わると汚職がらみのことが多い。あとアメリカの会社のコールセンターインドからフィリピン移転し始めていて、それもまずい。

インド政府としても手をこまねいているわけではなく、改善しようと努力している。インフラ対策に予算をつけたし、スキルの欠如も改善されつつある。文字の読めない親も教育の大切さを認識し始めたので、公立の学校いまいちなときは、安い私立の学校が増えたりする。制度面の一本化もされつつあり、ウォルマートも進出予定。ただインドフリーホイールのようなカオスよりも中国の良く理解された「組織図」の方がまだマシという人もいる。長期的には、インド民主主義は良い結果をもたらすだろう。革命なしに政府を替えることができるのだから

The return of advertising

http://www.economist.com/node/17149050

広告が今すごいらしい。特にインターネットテレビ広告が。他の媒体広告はいまいちだとか。なんだかんだ言ってもテレビのattentionを引きつける力はすごいそうだ。平均的アメリカ人は月に158時間テレビを見るのだがオンラインモバイルビデオを見るのは3時間くらいでまだまだテレビの時代とのこと。中国人ネットメインなのは30%だが、93%がテレビを見ていて、テレビ広告にはネット広告の15倍も価値があるとのこと。Google検索エンジン広告はいろいろ測定できてお財布にも優しいけど、感情に訴える部分に乏しいので、そこではテレビの方に分がある。オンラインビデオもまだテレビの敵ではない。しかし、ソーシャルネットワークテレビ追従する。ディスカッションを通じてブランドを構築するというSNSはテレビ広告にとって脅威かもしれない。テクノロジー企業は、様々な手段でメディア企業ダメージを与えてきた。Googleのような競合もそうだがCraigslistのような無料の競合もいる。そしてFacebookのようにこれらを組み合わせた敵もいるわけだ。

Tablet Computers - Chasing King Apple

http://www.economist.com/node/17151127

いろんな会社がiPadの後を追いかけている。ここではResearch in motion(RIM)のタブレット機。Black berryで有名なこの会社がタブレット機を出すわけだが、2つの理由であまりうまく行かないだろうとのこと。一つは、Wi-fiしかついていないこと。もう一つは、マーケットがしょぼいこと。さらに悪いことに、すぐ後にiPad2が控えている。

Trading Places

http://www.economist.com/node/17151211

特許の話。日本の特許出願件数が伸び悩んでいる一方で、中国の特許出願件数は大幅に増加している。R&Dにかけるお金の割合も日本では微々たるものなのに、中国韓国ではかなりの割合を費やしている。でも日本の出願件数は依然として多い。書類上では、Barbados、ルクセンブルグリヒテンシュタインアイルランドの出願件数も多かったりする。おそらくライセンス収入にかかる税金を削減するためにこれらの国々を法的な拠点にしているのだろうとのこと。

税制上有利な場所を探すというのは、今後も重要仕事であり続けるんだろうと思った。

Plane poker

http://www.economist.com/node/17155860

エアバスボーイングシェアを分け合って平和に共存していた時代は終わり、カナダボンバルディアブラジルロシア中国飛行機会社などなど競合が出現して、なかなか大変な現状となっている。生産の遅延により財政的に苦しいし、アルミからカーボンにして燃費を良くしようとしても、小さい航空機ではコストパフォーマンスがよろしくない。そんななかエンジン関連で2つのイノベーションが起きた。一つはgeared turbofan(GTF)という技術で、前のファンと後ろのタービンの速度をギアにより最適化するというもの。燃費を2割まで向上できるそうだ。もう一つはエンジンの重量を低下させるというもの。そんな感じで技術革新をして、生産台数も月に37機から40機まで増やし、燃費も向上しているそうだ。

Money and power

http://www.economist.com/node/17147638

成功したビジネスマンは、政治家にもふさわしいのか?というShumpeter記事。eBay創業者カリフォルニア州知事を目指すそうだ。シリコンバレーからサクラメントカリフォルニア州都)まではそんなに遠くないけど、実際になるのは大変だ。そもそもpublic sectorとビジネスとは行動の原理が違うので、一方がうまくできたからって両方できるとは限らない。実業界出身で失敗した政治家はなんぼでもいるとたくさん例を挙げている。public sectorに必要なのはそういう単発の人材はなくて、構造自体を変えて、ビジネス競争主義を取り込んだものにすることではないかという結び。

逆に考えれば単純な気がした。うまくいった政治家が良い経営者になれるかと考えれば、そんなことはないだろうとすぐ思う。逆もまたしかりと考えればすっきりする。ワタミの人は都知事になるのかな、なんてことを思いながら読んだ。

Mimicking black holes

http://www.economist.com/node/17145159

ブラックホールは実はブラックはないのでは?とホーキング博士予言していたが、そのホーキング放射(Hawking radiation)が実験により確認されたかもしれない。宇宙背景放射の10億分の1なので実証するのは無理だろうと思われていたが、極性を変えて光を閉じ込めた擬似的なブラックホールを用いて、高感度カメラを使用することによって、この放射を確認した。粒子とホールが再結合して無の状態が生まれるが、空間的に距離が離れていて再結合できない場合に、集まった粒子がホーキング放射を形成するんだとか。実験により裏付けが取れたら、ホーキング博士ノーベル賞を受賞するかも。

The bubble car is back

http://www.economist.com/node/17144853

安くて小さくてシンプルな車が見直されてきた。GMと上海汽車工業(集団)総公司が提携して作ったEN-VS(Electric Networked-Vehicles)は、セグウェイのような車だ。ハンドルバーはないけど、車輪は2つだけ。4つではなく2つである利点は、場所をとらないこと。そして操作しやすい。トップスピードが時速40kmで遅いと思われそうだが都市における短距離移動では十分だ。さらに重要なことは、自動操縦だ。GPSにより位置を把握し、赤外線検出器で人間動物存在を検出し、駐車時には超音波スキャナで近くのものを検出する。長距離レーダーで前方の道路状況を把握。車やバイク信号道路標識のような物体を認識するようにした光学システムも搭載。これらのいくつかはDARPAによるコンペで優勝したカーネギーメロン大学研究者によるもの。それからEN-VSはレーダーで互いに通信できる。これにより、安全に道を譲ることが可能になる。また"platooning"といって、リーダーの後ろについていくモードもある。これは荷物を運んだり家族で出かけたりするときに便利。あと、ショッピングセンターで降りたら、車が自動的に駐車場を探しにいって、携帯電話で呼び出したら戻ってくる(筋斗雲か、お前は)。EN-VS以外にもバブルカーはあるらしい。環境に負荷をかけないのは、運用時だけでなく、製造時もだとマクラーレンレーシングカー設計したMurrayさんは言う。製造コストは通常の自動車工場の5分の1になるぞとのこと。ルノーは4輪のTwizyを作って、2012年に売り出す予定。運転手と乗客がモーターバイのように縦に並んで乗り、ボディーはほとんど透明なプラスチックの、究極のバブルカー、かな。